1話
『僕たちは失敗した』
それは、過ぎ去り日の事。
入院しているうい、灯花、ねむの三人のもとに、毎日のようにお見舞いやってくるいろは。
三人も、いろはのことを慕い、仲良く過ごしていた。
ある日、三人は都市伝説のようなウワサを作ってあそぶ。
自分たちが死んでも、ウワサを聞けば、いろはが自分たちの事を思い出してくれるだろうと。
そんな三人にいろはは、みんな無事に退院するという想いを込めた「万年桜のウワサ」を作って聞かせるのだった。
そんなある日――いろはの前にキュゥべえが現れる。